喉の開き?

定期的にセッションに来て下さる管楽器の奏者の方から貴重なフィードバックをいただきました。

 

前回は重心について深めましたが、セッションの全てではありませんが、今回のテーマの一つとして「喉の開き」ということについていろいろと探求していきました。

 

最近のセッションでは、声楽の方でも、あるいは一般の方でもいろいろな場面で効果をあげているのが、実はこの喉の開きの意識の使い方です。

 

のどの開きというのは言い方を変えると、顎関節でもあり、上部頚椎の動きでもあり、さらにその意識の持ち方と上部胸椎との直接的な関係性がいろいろと明らかになってきました。

動きといっても実際は1ミリあるかないかということで、意識だけでもいいんです。

 

でも、そこから派生するとまたまた効果の広がりは無限のように思えます。

 

そして特にその視点において、吹奏楽の視点でセッションの効果について本当に貴重なフィードバックがあり、これは声楽、吹奏楽共通のものであるということがよくわかり非常に勉強になりました。

 

以下原文を、皆様とシェアしたいと思います。

 

「先日のセッションでは、

喉の開きについての気付きをいただきました。

 

単に何も考えずに口を開いただけでは、喉をouvertすることは出来ず、

―歌科の同級生は、

スプーンで喉を開ける練習を先生に勧められたという話もあります。

もう30年も前のことなので、

今はそんなことは行われていないと願いたいのですが―

そんなの意味ねーっと思った記憶が。

 

吹奏楽器の場合は、息を短時間でいっぱい吸い込もうと思うと、

耳障りな音が伴ってしまいます。

「録音していると思って、音を立てずにブレスをして!」と言われたものです。

しかし、音を立てずにブレスをしようとすると、

思うように吸い込めず、

次のフレーズで息が続かなくなったり…悲しい思いをするわけです。

 

『喉を開ける』と一言でいっても、

我々一般人から考えると、

顎を下に下げるようにすると開くのかと思ってしまいます。

それが、スプーンを使って…という事になるのかと。

しかし、それだと力が入ってしまうし、吹けません。

 

そこで、先日のセッションでのように、

下方に意識を持っていくのではなく、

上方向に意識を持っていくイメージでouvertすると、

全てが解消されました。

後頭部が心地よく上へ、そして、口も上顎を開ける感じ。

 

自分の身体へ注目することって、importantですね。

 

私的には、フランス語の鼻母音のイメージですが、違いますか?

 

そうすると、ブレスをした時の不快な雑音もしませんし、

響きも太く豊かになるように思えました。

 

これが喉が開いているという事なのかなーと。

 

先生にとっては、当たり前のことかと思いますが、

私には、目から鱗です。

レッスンでも使えそうです。

 

という些細な事です。

かなり端折ったメールをしましたので、

何のこと???と思われましたよね。

失礼いたしました。」

 

以上です。

 

非常に詳しいフィードバックですごく貴重な体験談でした。

 

歌や、楽器演奏の世界でもメールにあったようにスプーンで云々であったり、本当にいろいろと試行錯誤されて技術を改善しようとしているんですね。

 

フランス語の鼻母音というのも初めて聞きましたが、それで良くなるというのであればそれだと思います。まさにその人の感覚なんです。

 

これは、全く些細なことではなく、いろいろな分野で、なかなか知られることのない極意的な部分の重要かつ根本的で普遍的な部分だということが再確認できたことは大変良かったなと思いました。

 

ありがとうございました!

 

そういった意識のポイントが全身にあると考えると楽しくないですか?

 

たかが意識、されど意識ということだと思います。

 

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